「今の仕事を続けていていいのだろうか」「将来のために、手に職をつけたい」――そんな不安や希望を抱きながらも、年齢や家庭との両立が壁となり、一歩を踏み出せずにいませんか?
特に、一度社会に出た後の「学び直し」には、勇気が必要なものです。
秋田県にある聖霊女子短期大学では、20代から50代まで幅広い層が「職業訓練生」として、一般の学生と共に学び、充実したキャンパスライフを送っています。
本記事では、同校がなぜ多くの社会人から選ばれているのか、その教育理念や手厚いサポート体制、そして現場での実践力を養うユニークな取り組みについて、担当者の方に詳しく伺いました。
「個」を尊重するカトリックの精神――聖霊女子短期大学が長年守り続ける教育理念

聖霊女子短期大学が長年大切にしてきたのは、単なる知識の習得だけではなく、学生一人ひとりの「個」を尊重する姿勢です。自分を律し、気持ちを整えるためのユニークな空間づくりなど、カトリックの精神に基づいた温かな教育環境の真髄に迫ります。
具体的には、ビジネスや語学、教養、ITを学ぶ「生活文化専攻」、保育士を養成する「生活こども専攻」、そして栄養士を養成する「健康栄養専攻」の3専攻となっております。
学長の『学生自身の感性やプライベートな空間を尊重したい』という考えを反映し、一般的なキャンパス機能に留まらない、心のゆとりを生む設計を取り入れています。
以前は空き時間に学生が過ごす場所といえば、食堂のような長机で全員がくっついて座るようなスタイルが主でした。現在は4人掛けのテーブルや、カフェのように窓の外を向いて座れるカウンター席なども設けています。学生たちも、一人でゆっくりしたり、友人と一緒に勉強したりと、それぞれの形で楽しんでいる様子がよく窺えますね。
唯一の違いは「学費」の面ですね。一般の学生は自己負担ですが、職業訓練生は国からの支援があります。本学の職業訓練は、厚生労働省の「長期高度人材育成コース」という制度を利用しており、受講料は原則無料です。ただし、テキスト代などの実費として年間15万円程度の自己負担が必要になります。この点については、ハローワークでの相談時にも丁寧な説明が行われます。
制度上は「2年間で資格を取得して再就職を目指す」という県の委託訓練になりますが、実際のカリキュラムは一般の学生と一緒に学びます。
保育コースは30代・40代が多い印象で、以前は50代の方が入学されたこともありました。栄養コースは幅広く、30代・40代を中心に、20代の方や50代の方も数名在籍している状況です。
一般学生と刺激し合う2年間。「企業連携」で磨く、即戦力のスキル

社会人からの再出発において、誰もが追求したいのは「現場で即戦力になれる」という確信ではないでしょうか。地元企業との共同開発まで、机上の学習にとどまらない同校独自の「攻めの学び」を詳しく紹介します。
保育の分野では、2年間の学びを通して「保育士資格」「幼稚園教諭二種免許状」を取得し、子ども一人ひとりに寄り添える保育の専門職として正職員就職を目指します。本専攻では、保育の基礎となる専門知識や技術に加え、「総合保育」「国際保育」「インクルーシブ保育」「SDGs」の4つのコースから関心に応じて学びを深め、多様化する保育現場で「自分の強みとなる専門性(得意分野)」と実践力を持った保育者を育成しています。また、遊びを通して子どもの成長を支える「おもちゃインストラクター」の取得も可能です。子どもの成長を支える専門職として、現場で活かせる力を着実に身につけたい方に適した専攻です。
栄養の分野では、専門科目に加え、企業や現場を意識した学びを通して、幅広い分野で活躍できる力を養成しています。所定の単位を修得することで、栄養教諭二種免許状、秘書士、情報処理士、ビジネス実務士など、複数の資格取得も可能です。さらに、食に関する幅広い専門性を備えたフードスペシャリストの取得もできます。食を通して人々の健康と暮らしを支えたい方におすすめの専攻です。
また、3年ほど前に改修した「グローバルラウンジ」には、ロボットの「Pepper」を設置し、自分たちでプログラミングを行う授業や、Pepperのプログラミングを通じて、日常的に英語に触れられる環境づくりにも活用しています。
ほかにも、リーダーシップやコーチングを学ぶスペースも整備し、そのような能力の育成にも力を入れています。
一方、サークル活動の「食品開発研究会」では、秋田市内のスーパーと連携してお弁当を販売しています。今年は2ヶ月単位で販売を行う形をとりました。その他にも、秋田県トラック協会様への健康メニューレシピ提供など、様々な形で企業連携を行っています。
また、商品開発を経験することで、栄養士の就職先として病院や学校だけでなく、スーパーや食品メーカーなど、様々な可能性があることを知ってもらう狙いもあります。学生にはこうした経験を通して、視野を広げてもらいたいと考えています。
ホームゲームの際、会場の入口付近にお子さんのための遊び場を提供し、そこで学生が子どもたちと触れ合っています。通常の実習では子どもたちとの関わりが主ですが、このイベントには親御さんも一緒にいらっしゃるので、保護者対応も含めた貴重な実習の場となっています。
現場を知る教員がライフスタイルに寄り添う、一人ひとりに合わせた就職支援

資格取得後の再就職には、各々の家庭環境やライフステージに合わせた現実的な戦略が必要です。現場を知り尽くした教員たちが、なぜ一人ひとりの事情にここまで深く寄り添い、確実なキャリア形成を支援できるのか、その理由を伺いました。
就職活動は一般の学生と同じように行いますが、社会人経験がある方は、ご自身でハローワークを活用して動かれることもありますね。栄養士コースでは、1年次の3月に学内で合同企業説明会を開催し、給食委託会社の方に来ていただいています。そこで各社の特色を聞き、就職活動につなげています。
また、秋田県内では認定こども園が増えているため、再就職を見据え、保育士と幼稚園教諭の両方の免許取得を推奨(サポート)しています。
また、子育てをしながら通われる方も結構いらっしゃいます。お子さんの急な病気やPTA活動などで休まざるを得ない時でも、先生方が「家庭の方も大事だから」と理解を示してサポートしてくれるので、「とても勉強しやすい環境で良かった」という感想をよくいただきます。
「お姉さんのように慕ってくれた」――卒業生が語る、心強いサポートと世代を超えた仲間の存在

「自分より一回りも年下の学生たちとうまくやっていけるだろうか」という不安は、社会人学生の多くが抱く最大の壁かもしれません。しかし実際のキャンパスには、世代を超えた友情や、子育てと学びの両立を支える教職員の温かな理解がありました。
私もよく質問される点なのですが、実際に入学してみると、年齢が離れていても、学生たちは友達のように接してくれたり、お姉さんのように慕ってくれたりしています。年齢による隔たりを感じることはなさそうです。
皆さん「家族の協力があって入学できた」とおっしゃいますね。サークル活動も毎日ではありませんので、お子さんのお迎えや帰宅時間までの空き時間を活用するなど、うまくやりくりして楽しまれているようです。
「気になった時こそが、踏み出すチャンス」――キャリアの岐路に立つあなたへ贈るメッセージ

人生の新たな扉を開くには、「今だ」という直感を信じる勇気が求められます。迷いを自信に変えて学びの場へ飛び込んだ先輩たちのエピソードを交え、これから一歩を踏み出すあなたへの力強いエールをお届けします。
「気になった時が一歩踏み出すタイミングであり、チャンスだ」と話す社会人学生の方も多いので、少しでも興味があれば、ぜひ気軽にお問い合わせください。見学も随時受け付けていますので、栄養士や保育士を目指していただければと思います。
また、就職を経て、子育てを経験してからという方も多いですね。例えば、お子さんが病気になった際、栄養のことが気になって「もう一度勉強し直したい」と思ったり、保育所にお子さんを預けた際、保育士さんと関わる中で「子どもの発達について知りたい」「保育士さんの仕事ってすごい」と感じたりして、入学を決意されています。
ご自身の今までの経験の中で、何か心に引っかかるものがあれば、ぜひチャレンジしていただきたいです。
転職ガイド運営チーム後記
「自分にはまだ早い」あるいは「もう遅い」と考えていた方も、聖霊女子短期大学の柔軟で温かな支援体制を知り、可能性を感じていただけたのではないでしょうか。本記事で紹介したように、ここでは20代から50代までの幅広い世代が、それぞれのライフステージに合わせた形で国家資格という「一生の財産」を手にしています。家族の協力や制度の活用が必要な場面もありますが、教職員や共に学ぶ仲間があなたの挑戦を支えてくれます。もし、今の生活に「何かを変えたい」という引っかかりがあるのなら、それは一歩踏み出すタイミングかもしれません。まずは気軽に、キャンパスの雰囲気を肌で感じてみることから始めてみませんか。
聖霊女子短期大学の学校詳細
要項
| 対応職種 | 保育士、幼稚園教諭、保育教諭、栄養士 |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県秋田市 |
| 定員 | 秋田県の委託事業によるため、固定数ではない。 |
| 訓練期間 | 4月~翌々年3月まで(2年間) |
| 訓練時間帯 | 9時~16時15分 |
| 受講形式 | 通学 |
| 開講頻度・募集時期 | 通年開講、1月~3月募集 |
| 受講費用 | 受講料無料。ただし、実習費、教材費等年間15万円程度の自己負担がある。 |
カリキュラム詳細
訓練カリキュラムの概要
教養科目、専門科目
提供しているコース・訓練内容
保育士養成科、栄養士養成科
使用する教材・機材
教科書、プロジェクター
取得可能な資格
保育士、幼稚園教諭二種免許状、栄養士
実習の有無
- 保育士養成科:保育実習、幼稚園教育実習
- 栄養士養成科:給食管理実習
訓練施設の設備
コンピュータ演習室、保育室、集団給食実習室
他の訓練校と比較した強み
- 保育士養成科:地域・企業と連携したボランティア活動を通して、インクルーシブ精神や子どもと関わる力を養うことができる。
- 栄養士養成科:企業と連携した食品開発を行っている。
教育方針・カリキュラム作成の方針
PRポイント
専門的な知識・技術の習得に加え、グローバル教育および、デジタル教育を通して、社会人としての人間力を育成し、高い就職率を維持している。
受講を検討している人へのメッセージ
国家資格の取得を通じて、安定した就業を目指す皆さまに学び直しの機会を提供するとともに、実務に直結する教育とキャリア形成支援により、正社員としての就職をサポートしています。
実績
| 過去の受講生の属性 | 年齢層20代~50代、女性のみ、介護福祉士や一般職など |
|---|---|
| 訓練修了率 | 99% |
| 受講後の進路 | 専門職、一般職 保育士養成科:100% 栄養士養成科:36% |
キャンパス
| 所在地 | 〒011-0937 秋田県秋田市寺内高野10-33 |
|---|---|
| 設立年 | 1954年 |
| 電話番号 | 018-845-4111 |
| メールアドレス | tandaijimu@akita-seirei.ac.jp |
| 学校HP | https://www.akita-seirei.ac.jp/tandai/ |

