大分県佐伯市に位置する「大分県立佐伯高等技術専門校」は、長年、地域の産業構造の変化に寄り添い、数多くのスペシャリストを社会へ送り出してきました。
今回は、同校で主査を務める足立 雅俊さんへのインタビューを通じて、中学・高校を卒業したばかりの若者から、新たな道を目指す経験豊富な世代まで、なぜここが「自分らしいキャリア」を始めるのに最適な環境なのかを紐解きます。
世代を超えた仲間と共に「プロ」を目指す、同校ならではの活気あふれる学びの全貌をお届けします。
1948年創立の伝統と、一人ひとりに寄り添い個別指導で描くキャリアパス

70年以上の歴史を持つ大分県立佐伯高等技術専門校が、今もなお大切にしているのは「個」への向き合い方です。未経験からの再出発を成功させる鍵は、単なる技術習得だけでなく、一人ひとりの習熟度や不安に寄り添う親身なサポートにありました。
現在もその精神を受け継ぎ、地域の方々や若者、そして転職希望者が専門的な技能を身につけやすい環境を整えています。技能習得を通じて地域経済を活性化させ、雇用の安定につなげていくことが私たちの大きな役割です。
具体的には、定期的な面談の実施や、個々の習熟度や状況に即した指導を行えるよう、常に密なコミュニケーションを取ることを心がけています。訓練生一人ひとりと向き合い、最適なサポートを提供すること。これが私たちの指導方針の核心です。
若い世代の中には、自分からコミュニケーションを取るのが苦手なタイプもいますが、年上の方が積極的に話しかけて輪を広げてくれます。そういった点で、年配の方がいてくれることでチームがまとまり、私たちとしても非常に助かっています。
安全管理から専門資格まで。地域産業のニーズを凝縮したカリキュラムのこだわり

プロの現場で真っ先に求められるのは、最新の安全基準に基づいた確かな「知識」と「技能」です。訓練生の多くが「未経験」からスタートする中で、いかにして短期間で現場の信頼を勝ち取るスキルを磨き上げるのか、地元企業の声を直接反映させた実践的なカリキュラムの細部に迫ります。
未経験でも安心。VR溶接やAI活用で「即戦力」を育てる

効率よく確実にスキルを定着させるために、同校では「座学と実技」を即座に連動させる独自のサイクルを確立しています。さらに、VRシミュレーターや最新のAI活用など、未経験から最短距離でプロへと導く革新的な訓練の裏側に迫ります。
また、最新技術も積極的に取り入れており、溶接訓練や、小型車両、重機の特別教育などにVRを活用しています。
重機の操作も同様です。いきなり実機を動かして予期せぬ場所を掘ってしまうようなリスクを避け、安全かつ確実に操作を習得してもらうことができます。
例えばAIに対して「ゲームアプリを作って」と指示を出すだけで、プロトタイプを作成してくれるようなツールが既に存在します。授業ではそうした様々なAIツールを紹介し、実際の業務にどう活用できるかを訓練生に体験させています。
地元の「応援団企業」が強力バックアップ!可能性が広がる、手厚い就職サポート

高い就職実績の裏側には、地元の産業界が「応援団」として訓練生を支える強固な連携体制があります。時代の変化に伴い企業が今まさに求めている資質とは何か、現場の生の声に応える指導について伺います。
本来であればハローワークに掲載されるような求人情報も、応援団企業の皆様からはそれよりも早い段階で、より詳細な現場の情報を直接いただけます。私たちはその情報に基づき、訓練生一人ひとりに即したインターンシップの調整や、きめ細やかな就職指導を行っています。
訓練科を超えた交流で芽生える活気と温かな雰囲気。「社会人としての自信」で未来を掴む

技術の習得だけが、同校のゴールではありません。修了生たちが「自信を持てた」と語り、母校を訪れる背景には、訓練科の枠を超えた温かな交流と、互いを高め合う活気ある校風がありました。
その一環として、オリエンテーションやレクリエーションを定期的に開催し、訓練生同士がコミュニケーションを取れる場を設けています。例えば、4月のゴールデンウィーク前にはグラウンドゴルフ、秋にはミニバレー大会を企画しています。こうした活動を通じて訓練生同士が本当に仲良くなり、当校全体がワイワイと活気にあふれています。
技術の習得はもちろん、素晴らしい仲間と出会える環境であることも、当校の自慢です。
転職ガイド運営チーム後記
大分県立佐伯高等技術専門校は、地元産業と深く繋がり、一人ひとりの人生に寄り添いながら、次の一歩を全力で支える「キャリアの始動拠点」です。VRやAIといった最新技術を取り入れた効率的な訓練は、未経験者の不安を払拭し、短期間での技能習得を可能にします。どんなバックグラウンドを持っていても「プロになりたい」という意欲さえあれば、訓練科も年代も異なる多様な仲間や、地域密着の応援団企業という心強い味方がいる環境で、あなたの新しい未来を始められるでしょう。
大分県立佐伯高等技術専門校の学校詳細
要項
| 対応職種 | 【機械加工科】 機械加工関連企業、溶接・板金関連企業、造船関連企業 【オフィスビジネス科】 地元企業の経理部門をはじめとする事務系職種・営業事務、官公庁、情報処理関連企業 【建築科】 工務店・建設会社、木工所、設計事務所 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県佐伯市 |
| 定員 | 【機械加工科】20名 【オフィスビジネス科】20名 【建築科】20名 |
| 訓練期間 | 1年間(4月~3月) ※機械加工科(秋入校)は、1年間(11月~翌年10月) |
| 訓練時間帯 | 8:30~16:00 |
| 受講形式 | 通学 |
| 開講頻度・募集時期 | 開講頻度:年1回(4月開講)、ただし機械加工科は年2回(4月、10月開講) 募集時期: 【機械加工科、オフィスビジネス科、建築科】 高校新卒入校選考試験9月~11月、一般入校選考試験11月~3月 【機械加工科(秋入校)】 秋入校選考試験7月~10月 |
| 受講費用 | 無料(ただし、教科書等の実費は必要です。) |
| 受講生に対する支援 | ・公共職業安定所(ハローワーク)の受講指示を受けた人(雇用保険受給者)には、訓練終了日まで雇用保険の給付日数が延長され、訓練期間中は、受講手当、通所手当等が支給されます。 ・通校には、学生割引が適用されます。 ・経済的な理由により受講が困難な人には、技能者育成資金の融資制度があります。 ・訓練中や通校中に、負傷、職業性疾病等にかかった場合には、災害見舞金支給制度があります。 |
カリキュラム詳細
訓練カリキュラムの概要/提供しているコース・訓練内容
【機械加工科】
金属製品の製造に必要な機械工作機の操作及びパソコン基本操作・機械製図や、4種類の溶接法に関する実技と関連知識を習得する。
【オフィスビジネス科】
情報化の進むビジネス分野において、事務や営業販売に必要なパソコンを用いた情報処理文書作成および簿記会計に関する実技と各種アプリケ ーションソフトの操作知識を習得する。加え社内コミュニケーションを促進するスキルやプレゼンテーション技法ビジネスマナーも習得する。
【建築科】
住環境のデザインをはじめ、建築大工作業や左官、壁紙施工、家具・建具製作、第二種電気工事士受験対策などの各種施工にかかわる様々な技能に加え、手工具・電動工具の取り扱い法、建築CAD、福祉住環境に関する実技と関連知識を習得する。
使用する教材・機材
使用する教材や実習機材は、各訓練科目の専門性と業界の最新動向を踏まえて選定しています。さらに、業界のニーズを把握し、最新の技術動向も積極的に導入しています。
取得可能な資格
【機械加工科】
①修了時に取得できるもの
・機械系精密加工科技能士補
(2級技能検定の学科試験の全部が免除されます)
・ガス溶接技能講習修了証
(大分労働局長登録教習機関 大分8-01 ※登録満了日:2029年3月30日)
・特別教育修了証
>アーク溶接作業
>研削といし取替え作業
②受験による取得
・溶接技能者評価試験(TIG、半自動、被覆アーク)
・玉掛け技能講習修了証
・床上操作式クレーン運転技能講習修了証
・フォークリフト運転技能講習修了証
【オフィスビジネス科】
●受験による取得
○情報処理技術者
・基本情報技術者試験
・ITパスポート試験
○コンピュータサービス技能評価試験
・ワープロ部門2級以上
・表計算部門2級以上
○日商簿記検定2・3級
○ファイナンシャル・プランニング技能検定3級
【建築科】
①修了時に取得できるもの
・丸のこ等取扱作業従事者教育
・フルハーネス型墜落制止用器具特別教育修了証
・小型車両系建設機械特別教育修了証
・足場の組立て等の業務に係る特別教育修了証
・低圧電気取扱作業従事者特別教育修了証
②受験による取得
・2級技能検定試験(※実務経験期間の短縮)
・3級建築大工技能士
・福祉住環境コーディネーター検定2級・3級
・2級建築CAD検定
・第二種電気工事士免状
・玉掛け技能講習修了証
・小型移動式クレーン運転技能講習修了証
・フォークリフト運転技能講習修了証
実習の有無
応援団企業(訓練生の採用や企業見学・インターンシップなどに協力をいただいている地元の企業)と連携し、企業実習やインターンシップを行っています。
訓練施設の設備
各訓練科目の専門性を最大限に高めるため、専用の実習棟を完備しています。これにより、集中して実習に取り組める環境を実現しています。
さらに、業界のニーズに合わせ、訓練設備を整備し、最新の技術動向も積極的に導入しています。
他の訓練校と比較した強み
地元産業のニーズに合わせた訓練科目を設置しており、地域経済の活性化に貢献している。高い就職実績と手厚い就職支援が特徴です。特に地元での就職を目指す方や、即戦力となる技能を習得したい方にとって、非常に魅力的な選択肢です。
教育方針・カリキュラム作成の方針
【機械加工科】
切削加工・溶接を2本の柱と考え、幅広い分野に対応できるよう訓練を実施する。
【オフィスビジネス科】
地域の企業のニーズも踏まえ、コミュニケーション能力の向上・プレゼンテーションスキルの向上・簿記会計、ファイナンシャル・プランニング知識・コンピュータスキルの活用方法などに重点を置いた訓練を実施する。
【建築科】
地域の企業のニーズも踏まえ、建築大工技能(木材加工・工具の取扱い・模擬家屋の建築)・建築関連技能(家具・建具・左官・内装など)・コンピュータスキル(エクセル・CAD)などの基礎的な知識・技能を習得することに重点を置いた訓練を実施する。
PRポイント
①実践と理論の最適な融合
午前中に座学で理論を学び、午後にその知識を実習で活かすという、効果的な訓練サイクルで構成されています。座学で得た理解をすぐに実習で体験し、確かな技術として定着させることが可能です。
②充実した設備の訓練環境
各訓練科目の専門性を最大限に高めるため、専用の実習棟を完備しています。集中して実習に取り組める環境です。
業界のニーズに合わせ、訓練設備を整備し、最新の技術動向も積極的に導入しています。
③地域に根差した強力な就職支援
高い就職率を誇り、地元企業との連携が強いため、地域での就職に有利です。
地域企業により構成された『応援団企業(訓練生の採用や企業見学・インターンシップなどに協力をいただいている地元の企業)』との強固な連携体制を築いています。これにより、
- 一般には公開されていない質の高い求人情報をいち早く入手し、皆様にご紹介。
- 企業の採用担当者と直接話せる企業説明会や会社訪問を実施。
といった、当校ならではの特別な機会を提供しています。地域に密着したネットワークを最大限に活かし、あなたの希望する未来への扉を開くお手伝いをいたします。
④万全のキャリアサポート体制
訓練生の就職・再就職を強力にサポートするため、きめ細やかな求職者支援を行っています。経験豊富な指導員が、一人ひとりに寄り添い、キャリアカウンセリング、効果的な履歴書添削、実践的な面接対策まで、内定獲得までを強力にバックアップします。
⑤専門性の高い指導員と少人数制教育
各分野の専門家や企業OBなどが講師を務め、実践的な指導を受けることができます。少人数制のため、個々の習熟度に応じた丁寧な指導が期待でき、安心して学習に取り組めます。
受講を検討している人へのメッセージ
新しい自分を再発見。
「何か新しいことに挑戦したい。」
「確かな技術を身につけて、安定した職に就きたい。」
「キャリアアップを目指して、今の自分を変えたい。」
もし今、あなたがそんな想いを抱えているなら、佐伯高等技術専門校は、まさにその一歩を踏み出すための最適な場所です。
当校では、単に技術を教えるだけでなく、「あなた自身の未来を切り拓く力」を育むことに全力を注いでいます。
実績
| 企業との連携の有無 | 訓練生の円滑な就職を力強く後押しするため、佐伯ハローワークとはもちろん、地域企業により構成された『応援団企業(訓練生の採用や企業見学・インターンシップなどに協力をいただいている地元の企業)』との強固な連携体制を築いています。これにより、 ・一般には公開されていない求人情報をいち早く入手し、皆様にご紹介。 ・企業の採用担当者と直接話せる企業説明会や会社訪問を実施。 といった、当校ならではの特別な機会を提供しています。地域に密着したネットワークを最大限に活かし、あなたの希望する未来への扉を開くお手伝いをいたします。 |
|---|---|
| 連携している企業・業界 | 応援団企業(訓練生の採用や企業見学・インターンシップなどに協力をいただいている地元の企業)、技能士会 |
| 求職者支援の有無 | 訓練生の就職・再就職を強力にサポートするため、キャリアカウンセリング、履歴書添削、面接対策など、きめ細やかな求職者支援を行っています。安心して新たな一歩を踏み出せるよう、指導員が伴走します。 |
| 受講後の進路 | 【機械加工科】 機械加工関連企業、溶接・板金関連企業、造船関連企業 【オフィスビジネス科】 地元企業の経理部門をはじめとする事務系職種・営業事務、官公庁、情報処理関連企業 【建築科】 工務店・建設会社、木工所、設計事務所 |
キャンパス
| 所在地 | 〒876-0822 大分県佐伯市西浜8-31 |
|---|---|
| 設立年 | 昭和23年 |
| 電話番号 | 0972-22-0767 |
| メールアドレス | a14313@pref.oita.lg.jp |
| 学校HP | https://www.saiki-tc.ac.jp/ |

